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ブレーカー容量の見直しと分電盤工事

電気まわり全般

家庭やマンションでの電気使用量が増え、家電が多様化する現代。実は「契約ブレーカー容量」「分電盤(分岐回路を管理する盤)」を見直すことは、安全性と快適な生活を両立させるうえで非常に重要です。本記事では「なぜ見直す必要があるのか」「どのようなタイミングで分電盤工事が必要か」「注意すべき点」を、現場の知見を交えながら整理します。

「ブレーカー容量と分電盤の見直し」が重要な理由

1.契約アンペア(容量)は“家全体で使える電気量の上限”を決める

家庭で使う電気の同時使用量(たとえば、エアコン+電子レンジ+洗濯機など)が、契約しているアンペア数を超えると、主幹ブレーカーが落ちます。
古い住まいや、契約のまま使い続けている家では、たとえ最新の家電でも容量オーバーでブレーカー落ちが頻発する恐れがあります。

また、アンペア数は多ければその分“まとめて使える電気量”が大きくなります。これは今後電気需要が増えそうな家庭では大きなメリットになります。

2.古い分電盤の場合、安全性・拡張性の面で不安がある

分電盤は、家庭に引き込まれた電気を各部屋・各回路に振り分ける役割を持ちます。主幹ブレーカー・分岐ブレーカー・漏電遮断器などを備え、過電流・漏電・短絡を防ぐ安全装置でもあります。
しかし、設置から15〜20年を超えている、古い方式(ヒューズ式など)である、漏電遮断器がついていない、といった分電盤は、現代の家電量/安全基準に合致しない可能性があります。古い分電盤を使い続けることは、漏電・火災・過負荷というリスクを抱えたままになるため見直しが必要ということです。

どのようなときに「分電盤の見直しや工事」を考えるべきか

次のような状況に当てはまる場合は、「ブレーカー容量の見直し」や「分電盤更新(工事)」を検討の必要性があります。

  1. ブレーカーがよく落ちる(同時に複数の家電を使うと頻発)
  2. 築20年以上で分電盤を交換したことがない
  3. 漏電遮断器が付いていない
  4. 古い方式の分電盤を使っている
  5. 錆・変色・焼け跡・異音などがある
  6. 電気使用量が増えた
  7. 回路が足りず、たこ足配線などを多用

分電盤の交換やブレーカー容量見直しで期待できること

①快適な生活が可能に

契約アンペア数を見直し、主幹ブレーカー容量を引き上げます。これにより、複数の家電を同時に使ってもブレーカーが落ちにくく、快適な生活が可能になります。
ただし、容量アップには分電盤の交換/配線の見直し工事を伴うことが多く、そのためには資格を持った電気工事士による施工が必須です。

②安全性が違う

最新型の分電盤は、過電流遮断だけでなく、漏電遮断器・アース接地・短絡・感震対策など安全対策が強化されています。

③拡張性の確保

分電盤を最新型にすることで、将来、家電や設備の増設、リフォーム、EV充電、スマート家電導入など、電気需要の増加にも柔軟に対応できます。

専門工事の必要性とリスク

分電盤の交換やブレーカー容量アップは 無資格者がDIYでやるのは法律的にも安全面でも禁止されています。家庭の分電盤交換は、資格を持った電気工事士の工事が必須です。また工事中は停電状態にする必要になるため、家庭のスケジュール調整が必要です。また、分電盤の設置場所や容量、配線の状態によっては、見積もりや工事内容に幅があるため、複数の電気工事会社に相談するのがおすすめです。

まとめ

電気は当たり前に使えてこそ便利ですが、その裏側にある配線・分電盤・ブレーカーなどの「目に見えない設備」が、安心・安全・快適さを支えています。

古い住宅や、家電が多い、ライフスタイルが変わったという方は、ただ「我慢」してブレーカーが落ちるたびに対処するのではなく、「契約容量の見直し」「分電盤の交換」を前向きに検討することで、将来の事故防止・生活の質向上につながります。

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